規制緩和から1年、急増するキックボード 社会課題の解決に期待も安全性には懸念

電動キックボードが、昨年7月の規制緩和で免許なしで運転できるようになってから間もなく1年がたつ。開発やサービス運営を手掛ける「Luup」(ループ、東京)の乗車スポットは、直近1年間で2倍の約8千カ所以上まで急増した。電動キックボードや自転車など、小型の移動手段のシェア(共有)サービスは存在感を増しており、社会課題の解決策としても期待が膨らんでいる。

「この1年は車両供給が足りていた時期がない」。Luupの岡井大輝社長は今月20日の記者会見で規制緩和後の反響についてこう説明した。

電動キックボードは昨年7月の改正道路交通法施行で、16歳以上なら免許なしで運転が可能になった。規制緩和による需要拡大に比例し、LUUPも都心のビルなどに乗車スポットを増やし、利便性は格段に向上した。

同社によると、最も多い乗車時間は10分前後で、1~2キロ程度の短距離の移動や、公共交通機関や徒歩では遠回りになる移動の代替としての需要が高い。広報担当者は「主に通勤通学など、朝夕の時間帯に多く利用いただいている」と話す。

乗り物(モビリティー)を個人が所有するのでなく共有(シェア)する「シェアモビリティー」は都心だけにとどまらず、観光地でのオーバーツーリズム(観光公害)対策として導入する動きもある。乗車スポットを観光地に設置することで移動手段を分散化でき、公共交通機関の混雑解消や観光客の効率的な移動を促進している。

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電動キックボードとは

電動キックボードは、バッテリーを動力源とする小型の電動乗り物です。一般的には、折りたたみが可能な軽量フレームに小さなホイールが付いており、足で蹴って加速する通常のキックボードを電動化したものです。電動キックボードは都市部での短距離移動手段として人気があり、利便性や環境への配慮から選ばれることが多いです。

操作はハンドルについた加速器を押すことで行い、ブレーキもハンドルに装備されています。多くのモデルは速度制御が可能で、一部の地域では法規制により最高速度が制限されている場合があります。電動キックボードは、通勤や通学、レジャー活動に使用されることがあり、折り畳み可能なものは持ち運びに便利です。

ただし、安全性には注意が必要で、ヘルメットの着用や適切な速度での運転が推奨されます。また、地域によっては歩道の走行が禁止されている場所もあり、使用する際にはその地域の交通規則を確認する必要があります。

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