#働く女性インタビュー
他力本願で理想を叶える生き方。28歳が300年先に遺せる未来

「他力本願」この言葉を聞いて、あなたはどんな印象を抱きますか?
 
無責任、人任せ、いい加減・・・。もしかするとこんなイメージを抱く方も多いと思います。私自身も、マイナスイメージを持っていました。
 
「好きな言葉は他力。他力本願の本当の意味をご存知ですか?」と教えてくれたのは、西窪彩恵さん 28歳。環境活動家として働いている女性です。
 
 
 
自分だったら300年先に何を遺せるだろう。完成は見られないけれど、命を費やす価値のある仕事って何だろうか。
 
 
 
彩恵さんは、「地球の現状」「地球環境が人間の体に与える影響」について、知識を広める講演。また、環境や人に優しいブランド「Rita(リタ)」を立ち上げています。
 
地球環境について活動を始めた理由は2つ。1つは、2014年の夏に宮古島の海を見たこと。そして、パリのノートルダム大聖堂を訪れたことでした。
 
西窪 「宮古島は断トツで綺麗な海だと思ったんですけど、地元の人から『年々珊瑚は死んでる。』とか、『年々汚くなってる。』という話を聞いて。そのときに『宮古島で生きている自分たちは、地元の綺麗な海や、綺麗な自然を孫の孫まで残したいんです。』と話す宮古島出身の友人に、すごく刺激をもらったんです。それまで、地球規模で物事を考えたことがなかったことが1つ目の理由です。」
 
道山 「孫の孫まで。ってかなり先のビジョンですね。2つ目のきっかけは、何だったんでしょう?」
 
西窪 「宮古島のあと、仕事でパリに行く機会があって。その時に、ツアーガイドさんから『ノートルダム大聖堂は、完成までに300年以上かかったんだよ。』と教えてもらったんです。
 
“完成まで300年かかる仕事”って、あんまり聞いたことが無いじゃないですか。建設に関わっている人たちは、ほとんど完成を見ることなく亡くなっていくから、一体何をモチベーションに頑張れたんだろう?自分だったら300年先に何を遺せるだろう?完成は見られないけれど、命を費やす価値のある仕事って何だろうか。って強く思いました。」
 
宮古島の経験がきっかけで、ノートルダム大聖堂での強い思いが「環境活動家」として仕事をしていく決定打になった西窪彩恵さん。
 
彼女のこれまでの働き方、経験を伺いました。
 
 
 
目次
1. 知ってる?他力本願の本当の意味
2. 運命を変える、決断力
3. 仕事とお金の考え方
 
 
知ってる?他力本願の本当の意味
人が客観的に見た「ここいいと思うよ」「この人に会ってみたら?」というアドバイスは大体合ってる
 
道山 「仕事をするうえで心がけていることは?」
 
西窪 「自分の力でたどり着ける範囲って、自分が見えている手の届く範囲だけでしか無いと思うんです。でも、自分のことをよく知ってくれている人から見る私の可能性は全然違うこともあるので、友人たちが客観的に見た『彩恵ちゃんここ良いと思うよ』とか『この人に会ってみたら?』というアドバイスは、必ず確かめに行くようにしています。」
 
 
きっかけは全て“人とのつながり”と話す、彩恵さんの好きな言葉は「他力」。
 
「他力本願」という言葉は、人任せや無責任という意味ではありません。本来は、自分以外の大きな力が自分の生き方を支えてくれるという考え方。自分の無力さを認めて「助けてください」って言える力でもあるそう。
 
責任感で、つい全てをひとりで背負ってしまいがちですが「できない」「お願い」と助けを求めることも、責任の取り方のひとつ。自分ひとりでは限界があることを受け入れて、助言やアドバイスも緩やかに受け入れていける女性になれたら、自分自身の可能性を広げることができるかもしれません。
 
 
 
運命を変える、決断の早さ
初めて行って。2日後には家を契約しました
 
道山 「理想の生活をするために、逗子へ移住されましたよね。」
 
西窪 「初めて行って気に入って。で、2日後に家を契約しました。」
 
道山 「決断が早い。笑」
 
西窪 「でも、早くしようとしている感覚はなくて。サーフィンみたいに『いつ波くるかな?』って待っていて、来たと思ったらすぐ乗る、そういう感覚です。」
 
 
彩恵さんの決断の仕方は、自然に身を任せてとてもナチュラル。
 
普段はサーフィンでいう波を待っている状態だそう。サーフィンは良い波が来たときに「来た!」と思って波に乗るスポーツ。波がなければ乗ることもできません。自分自身にとっての良い波、見逃すべき波を素早く決断することはとても重要です。
 
良い波にふらっと乗ったり、追い風に身を任せたりできるのも「理想」をしっかりと持ってこそ。何が好きで、何が嫌いか、何をしたくて、どう生きたいかを普段から考えていれば、取捨選択のスピードもぐっと早くなります。人生の波をもっと気楽に自然体で乗りこなせるかもしれません。
 
 
 
目標を叶えるための、仕事とお金の考え方
体はついていかないし、収入は増えているようで、時給換算したら結構低い
 
道山 「彩恵さんは、仕事とお金を【お仕事】と【お金ごと】で分けて考えると伺っていましたが、それは今でも続いていますか?」
 
西窪 「はい。現在も続けています。」
 
道山 「なぜ仕事とお金を分けて考えるようになったんですか?」
 
西窪 「きっかけは22歳の独立です。その時は環境活動家ではなく、イベント運営や集客の仕事をしていて、すごく楽しくて成長している感じがあったんです。でも、仕事をやめたら収入がストップしてしまう。体はついていかないし、収入は増えているように見えて時間換算したら結構低い。『これ、なんかちょっと違うかな?』と思ったことがあって。
 
そんな時に『仕事とお金は相性が良いものと悪いものがあるんだよ。』と教えてもらいました。たとえば、環境活動で年収1000万の人がいるか?っていうと、あまり聞いたことがないんですよね。イメージ的にもあまり相性良いとは言えません。あまり知りたくなかった事実ではあるんですが(笑)まあ、確かにそうだなって。」
 
 
【仕事】と【お金ごと】とは?
 
彩恵さんが教えてくれた【仕事】と【お金ごと】の定義は以下のとおり。
 
仕事・・・・・生涯をかけて全うしたいこと。日々、最も時間を割いていること
お金ごと・・・生きるために必要なお金を稼ぐ手段
 
彩恵さんの場合:仕事=環境活動家 お金ごと=長期の資産形成
 
仕事とお金ごとを考えるうえで大切なことは、自分の理想を並べて「ゴール(目標)」を設定すること。「住みたい場所」「着たい服」「食べたいもの」「お金をかけたい箇所」「休日の数」などの理想を並べて、自分の目標を設定します。「自給自足の生活をしつつ、東京でも仕事をしたい」と決めた彩恵さんは、現在は逗子に拠点を置きながら、東京で仕事を行う、デュアルライフを叶えています。
彩恵さんInstagramより
 
目標は、その時々によって変化させてOK。彩恵さんの次の目標は「1年の3分の1は旅に出て、残りの3分の2で仕事をする生活」だそう。まさに憧れの働き方です。
 
「キャリアを変えたい」「理想からは程遠い」そんな思いを抱える働く女性にとって、【仕事】と【お金ごと】を分ける考え方は、働き方や生き方を選ぶヒントになるかもしれません。 
 
 
 
人との縁を大切に、助けを借りながらキャリアを重ねる西窪彩恵さん。
他力本願で人生を歩む彼女だからこそ、300年先という遥か未来の目標へ1歩1歩、歩めています。
 
頑張って働く女性ほど、無意識に責任をひとりで負いがちです。ときには肩のチカラを抜いて、もっと他力本願でキャリアを重ねながら人生を歩んでも良いのではないでしょうか。
 
 
西窪彩恵さん ロングインタビュー
 
 
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PROFILE

西窪彩恵(にしくぼ さえ)
 
1989年 東京都出身。
環境活動家であり、環境と人に優しいブランド「Rita(リタ)」のプロデューサー。
300年先の地球に遺せる「自然の美しさ」自然を守る「美しい心」を育てる活動を行う。
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