東京都知事選挙、候補者56人乱立に有権者「何らかの対策を」…「まじめに思えない候補者多い」
東京都知事選(7月7日投開票)の期日前投票が21日に始まった。有権者はそれぞれの都政への思いを託し、投票箱に票を投じていた。一方、過去最多となる56人もの候補者が乱立したことへの戸惑いや憤りの声が上がった。
小平市健康センターに設置された期日前投票所では、投票用紙に候補者名を書く記載台の前に、立候補者56人の名前がびっしりと書かれたA3判の大きな紙が貼られていた。紙をじっと見ていた同市の飲食店経営の男性(37)は「立候補者が多いので、投票する候補者の名前と重複がないか慎重に確認した」と話した。
練馬区役所1階に設置された期日前投票所には午前中から有権者が次々と訪れ、1票を投じていた。同区の主婦(64)は「一人暮らしの高齢者や専業主婦、若者に恩恵があるかを重視した。1票だけど、それぞれが正しい人を選べば東京は良くなると信じて投票した」と話していた。
八王子市役所で妻とともに投票を済ませた市内の男性(72)は候補者数の多さに、「まじめに思えない候補者も多く、有権者をバカにしているとしか思えない。何らかの対策を考えるべきだ」とあきれた様子で語った。
投票所317か所に
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都選挙管理委員会によると、今回の知事選で都内に設置される期日前投票所は317か所で、2020年の前回選から13か所増となった。
東京都知事選とは
東京都知事選は、日本の首都である東京都の最高責任者である東京都知事を選出するための選挙です。この選挙は4年ごとに行われ、東京都の住民が直接投票で都知事を選びます。
東京都知事は、都政の最高責任者として、都の行政を統括し、都議会に対して予算案や条例案を提出する権限を持ちます。また、大規模な都市計画、交通政策、環境対策、教育改革など、都民の生活に直接影響を与えるさまざまな政策の決定と実行に責任を持つ重要な役割を担います。
選挙戦は通常、複数の候補者が立候補し、政治的なバックグラウンドや提案する政策が激しく議論されることが特徴です。メディアの注目も高く、国内外の政策にも影響を与えることがあります。
東京都知事選は、都内の経済規模や政治的な重要性から、日本国内の他の地方選挙と比べても特に高い関心を集める傾向があります。