ホッキョクオオカミの赤ちゃん誕生 国内初、絶滅危惧種 那須

 栃木県那須町大島の「那須どうぶつ王国」は24日、幻の白いオオカミと呼ばれる絶滅危惧種「ホッキョクオオカミ」の赤ちゃん2頭が誕生したと発表し、写真を公表した。ホッキョクオオカミの赤ちゃん誕生は日本の動物園で初めて。

 王国によると、2頭は雄と雌で、同園で飼育する雄「アザリー」(5歳)と雌「シンラ」(8歳)から5月16日に誕生。初産のため刺激を与えないよう慎重に見守り、6月2日に初めて健康状態をチェックし、順調に生育していることを確認した。22日時点の測定で、赤ちゃんは雄が体長約40センチ、体重約3910グラム、雌が約40センチ、約3010グラム。

 7月下旬から親子で過ごす様子を一般公開する予定で、王国の担当者は「希少な赤ちゃんの可愛い姿が見られます」と話している。

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ホッキョクオオカミとは

ホッキョクオオカミ(学名:Canis lupus arctos)、またはアークティックウルフとは、北極圏に生息するオオカミの一種です。カナダの北部、アラスカ、そしてグリーンランドの一部に分布しており、白から灰色がかった白の毛色をしています。これは彼らが雪と氷の多い環境でカモフラージュするのに役立ちます。

ホッキョクオオカミは特に社会的な動物で、家族単位のパックで活動します。彼らの食事は主にアークティックのホッキョクグマやレミングなどの小型哺乳類、そして時には魚も含まれます。極寒の環境に適応しているため、非常に厚い毛皮を持ち、厳しい冬を生き抜くことができます。

繁殖期には、一つのパック内で通常一組のオオカミだけが繁殖を行い、年に一度、春に子供を産みます。ホッキョクオオカミは他のオオカミ種と比べて人間との接触が少ないため、野生の本能が強く残っていますが、地球温暖化による生息地の変化など、環境の変化には脆弱です。

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