イランが独自パビリオン建設断念 各国の「簡易施設」への移行進まず 数十億円捻出の案浮上

大阪・関西万博に出展するイランが、独自パビリオンの建設を断念したことが分かりました。

イランの万博担当者は25日、関西テレビの取材に対し、「タイプA」と呼ばれる独自のパビリオンの建設を断念すると話しました。博覧会協会が簡易の施設を建設して引き渡す「タイプX」に移行するということです。

大阪・関西万博で独自パビリオンの建設を予定していた国は当初60カ国でしたが、国内事情などで断念する国が相次ぎ、現在は、50カ国となっています。

25日時点で独自のパビリオン「タイプA」を出展する国のうち、10カ国程度の建設業者が決まっておらず、博覧会協会が代わりに簡易の施設を建設して引き渡す「タイプX」を提案しています。

協会は、変更を想定して「タイプX」9棟の建設を進めていますが、現時点で移行したのは4カ国にとどまっています。

「タイプX」の整備費用などは出展する国が負担することになっていますが、関係者によるとすべてを回収することは難しい見通しだということです。

回収できなかった分は、会場建設費の予備費130億円から数十億円を捻出する案が出ていて、今月末の理事会で協議される予定です。

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大阪・関西万博とは

大阪・関西万博(Expo 2025 Osaka, Kansai, Japan)は、2025年に日本の大阪府で開催される予定の国際博覧会です。このイベントは、技術革新や文化の交流を促進し、持続可能な社会の実現をテーマに掲げています。万博は、国際的なパビリオン展示や多様な文化プログラムが特徴で、世界中からの訪問者に未来のライフスタイルや技術、文化を紹介する場となることが期待されています。

大阪はこれが3回目の万博開催となり、過去に1970年にも開催されたことがあります。2025年のテーマは「人間の生活をデザインする未来社会の創造」で、健康、長寿命化、持続可能な社会の構築に焦点を当てています。大阪・関西万博は、地域経済の活性化はもちろん、日本および関西地域の新たな魅力を国内外に発信する絶好の機会とされています。

このような国際的なイベントは、参加国や企業、訪れる人々にとっても、新しいアイデアや文化、技術の共有の場となり、国際理解と協力の促進に寄与することが期待されています。

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