池の鯉60万尾あまりが死亡・・・コイヘルペスウイルス陽性の魚も<福島県猪苗代町>
福島県猪苗代町にある福島県内水面水産試験場で、6月14日から18日にかけ、飼育中のコイ111匹とふ化したばかりの60万匹が死亡した。
福島県によると、一時検査でコイヘルペスウイルスの陽性が確認された検体があったことから、国の検査機関に詳細な検査を依頼するとともに、陽性が確認された池にいるすべてのコイの焼却処分を行っている。
試験場には複数の池があるが、陽性が確認されたのはこの池だけだったという。
コイヘルペスウイルスは水を介してマゴイやニシキゴイに感染し死亡率が高いが、他の魚や人への感染はないとされている。
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コイヘルペスウイルスとは
コイヘルペスウイルス(Koi herpesvirus、KHV)は、特にコイやニシキゴイに感染する水生ウイルスです。このウイルスは魚の飼育環境において大きな問題を引き起こす可能性があり、特にコイの集団において急速に広がることが知られています。KHVは、感染した魚に高い致死率をもたらすことから、養魚業者にとっては大きな経済的損失の原因となります。
KHV感染症の症状には、えらの退色、皮膚の潰瘍や出血、体力の低下が含まれます。また、感染した魚は行動異常を示すこともあり、水面近くでふらつくような動きをすることが観察されることがあります。
対策としては、感染の拡大を防ぐために感染魚を隔離し、水質管理を徹底することが重要です。また、新たに導入する魚は隔離期間を設けて健康状態を確認することが推奨されます。現在、このウイルスに対する特定の治療法は存在しないため、予防と早期発見が非常に重要です。