【注意】最高167度に上昇…瞬間接着剤でやけど?つけ爪付けて1カ月通院のやけどの事例も 国民生活センターが注意喚起

国民生活センターは19日、つけ爪用接着剤が指に垂れてやけどを負うなど、瞬間接着剤によるやけどの事例が寄せられているとして注意喚起した。

国民生活センターによると2023年11月に、10代の女性がつけ爪用接着剤が手指に垂れ、ティッシュペーパーで拭き取ったところ、2度のやけどを負い、1カ月以上の通院を要するとの診断を受けたという事例が寄せられたという。

瞬間接着剤の主成分には、一般的にシアノアクリレート系の物質が使用されていて、この物質が空気中や接着面の水分と反応し、硬化する際に反応熱が発生するため、状況によってはやけどをするおそれがあるとしている。

国民生活センターに寄せられた事例では、「ネット通販で購入したつけ爪接着剤をデニムにこぼしたところ、白煙が出てデニムが溶けて太ももにやけどをした上、接着剤をふきとったティッシュペーパーからも白煙が出た。接着剤の表示は英語で使い方や注意事項が分からなかった(2024年1月10代女性)」といったものや、「瞬間接着剤が少し手にこぼれて、ティッシュペーパーで拭き取ったら火がついたように熱くなり、指がえぐれてしまった(2020年9月 60代女性)」などが寄せられている。

2019年以降、こうした瞬間接着剤によるやけどの情報は7件寄せられている。

国民生活センターがネット通販などで12銘柄を購入して調べたところ、つけ爪用の接着剤は167度まで温度が上昇したという。また瞬間接着剤はすぐに硬くなるため、発熱時には接着部分を簡単に剥がすことができなかったという。さらに、つけ爪用接着剤の場合は、発熱に関する注意表示がついていない銘柄もあったという。

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シアノアクリレートとは

シアノアクリレートは、一般に「瞬間接着剤」として知られる強力な接着剤の一種です。この化学物質は、特に小さな接着面で素早く硬化する特性を持ち、家庭や産業のさまざまな用途で使用されます。

シアノアクリレートは、湿気の存在下で迅速に硬化し、プラスチック、金属、木材、セラミックなど、多くの異なる材料に対して強い結合力を発揮します。硬化すると、非常に強固なプラスチックのような素材になります。

また、この接着剤は医療分野でも使用されることがあり、手術での縫合代わりや、怪我の際の傷口の閉鎖に利用されることもあります。ただし、シアノアクリレートは刺激が強いため、使用する際には注意が必要です。特に目や皮膚、呼吸器への接触を避けるべきであり、使用環境では適切な換気を行うことが推奨されます。

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